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研究所だより(20)-2・3月- 2005年5月27日更新


企業メセナで町立図書館並みの子ども図書館づくりにとりくむことになりました。

また、2月と3月の合併号になってしまいました。

◎大変な読書家で、読んだ中から5つ星、4つ星、3つ星などつけて、社の玄関ロビーの書架に並べて社員たちに盛んに薦めるという若い社長さんが、子どもたちのために600平米もある子ども図書館を提供してくださることになりました。
 まかされたのは、子どもの本や読書についての薯書や翻訳で著名なご夫妻で、私も部屋のフロアプランなどお手伝いすることになりました。
 社の玄関ロビーに配架された本が、美智子皇后の『橋をかける』から、レイチェル・カーソン、チョムスキーに坂本龍一の『非戦』など、その多様さに敬服。
 来年の子どもの日には、全国に類を見ない本格的なこども図書館を開館しようと、とりくむことになりました。

◎2月18日の長崎新聞などに、ついに、「学校司書10校に配置―県、新年度から」の記事がのった。この県教委の画期的なとりくみについては、すでに新聞報道もなされていたし、1月26日のKTNのテレビ放送「学校図書館ボランティア」はみごとパーフェクトなできであったし、実現を祈っていたことで、まさに感無量。
 手元に、今から35年前、当時の久保長崎県知事に宛てた「学校図書館充実、発展のためのお願い」の手紙のコピーがある。学校司書の配置と特に小中学校図書館の資料費の増額を訴えたものである。あれから35年、県教委のこの画期的なとりくみに深甚の敬意を表すと共に、このことに関心をもつ者はこぞって、マスコミはじめあらゆる協力を結集してこのうごきを軌道にのせることにつくさなければお思う。

◎長崎純心大学の非常勤もいよいよこの2月でやめるにあたって、図書館につとめている卒業生たちで、学長も出席しての「感謝のつどい」を設けていただいた。感謝していただくどころか、至らなかった指導に償いようのないことばかりが悔まれる今日この頃というのが率直なところである。

◎沢山学ばせていただいた鳥越信教授の清和大学最終講義「児童文学遺言状」に妻と出席。その大教室にあふれる最終講義の楽しかったこと。夜のパーティーがまた盛大で、院生や卒業生たちのお世話の心のこもっていたこと。夜半までつづいたカラオケの二次会での鳥越さんのサービスぶりがまたすごい。その驚異的でしかもスマートな生きざまの人間性とエネルギーにただただ敬服。5つ年上の氏のこれからのご活躍ははかりしれそうもない。百分の一でも学びとりたいと思った。

◎図書館問題研究会の沖縄研究集会に参加。終了後、委員長、副委員長はじめ、車4台で、沖縄の学校図書館を案内できたのはよかった。プランを手伝った具志川中では、校長先生も出迎えていただいて、司書の上江洲さんの熱意で、教委も学校もあげてとりくんだ話を直々にしていただいたし、浦添市立宮城小の山内司書のお話がまたみごと。
 ほかにも今回は、プランを手伝ってこの冬引越した浦添中の学校も訪ねることができたし、沖縄と深く結びつけていただいた宮城保さんが、今館長をつとめる西原町立図書館も訪ね、また彼がつくって館長もつとめた県公文書館も案内してもらった。

◎北九州地区の高校図書館の図書部主任、司書教諭、学校司書の研修会に招かれ、例によって午前中は2つの学校図書館を訪ねる。2館とも熱心な学校司書の館だったが、それでも、方法で役に立てるところは多いと思った。東京など学校司書が引きあげられるところも出てきている今、学校司書のいる高校図書館からまず、学校司書がいることで決定的にちがう学校図書館、学校全体までも変えてしまう学校図書館をつくりあげてほしい。

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